散歩の途中でたまたま見つけた路地だ。その時は夕暮れだったので、薄暗い景色の中に店の明かりが灯っていた。その向こうには漆黒の闇が続いているように、ふと思ってしまった。ここはどこだ?
実はそこからわずか30メートルくらいで、心斎橋の通りがある。心斎橋筋は煌々と輝いている。お客を引き付けようと工夫された店づくりで、会社帰りの人や買い物客を誘っている。この落差はいったい何だ?
2〜3日後の昼間、カメラを持って再度行ってみた。で、上の写真である。路地に屋根が架かっている。これもアーケードと言うんだろうか。いや、木造ではあるが、やっぱりアーケードだ。それにしても、これは一つのビルなのか。そのあたりがよく分からない。表側の左は食堂で、路地側から入るようになっている。日の当たるところにフグのひれを干していた。ひれ酒にでも使うのだろう。
奥に進むと両側に2〜3の居酒屋が並んでいた。
一番奥の左側はタイ料理の店だった。いずれにしても営業は夕方からのようで、また写真を撮りに来ようと思いながら、その日は帰ったのだった。それからしばらくの間、路地が営業を始める夕方以降に前を通って、雰囲気を確かめたりした。そして、2回ほどカメラをぶら下げて行ったのだが、なかなか思うような写真は撮れなかった。いずれも夕方のせいで光量が足らず、コンデジには難しい撮影になった。残念!